第285号
当協会が事務局を務める「洋上風力人材育成推進協議会(ECOWIND:エコウィンド)」の会員の公募が開始されました。洋上風力は、脱炭素社会の実現に向けた有力なツールであることはもちろん、地域分散化電源という観点では地域振興に資するプロジェクトであり、各方面から期待が寄せられています。一方、新産業であることから若い世代にイメージが浸透しておらず、人材の確保が追い付かないという側面があります。ECOWINDは、産と学が協調しながらこの課題に取り組んで参ります。設立趣旨にご賛同いただける企業は、ぜひ参画をご検討ください。
======= 目 次 =======
《一般情報》
1.8/29、浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民フォーラム第3回が開催
2.国交省、海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業を公募
3.9/28-9/29、東京湾大感謝祭2024が横浜市役所で開催
4.ひびきウインドエナジー、北九州港で基地港湾の賃貸借契約を締結
5.大林組、洋上風力発電施設用TLP型浮体を実海域に設置
6.ケイライン・ウインド・サービスとActeon、浮体式風力で協力協定を締結
7.東京海上アセット、鎌倉で藻場再生・ブルーカーボンクレジット取得へ
8.資源エネルギー庁、令和6年度洋上風力発電人材育成事業費補助金を公募
9.米政府、メリーランド沖の洋上風発プロジェクトを承認
10.英政府、合計28MWの潮流発電エネルギーの供給契約を締結
《海産研関係情報》
1.海産研、洋上風力人材育成推進協議会(ECOWIND)会員募集
2.<会員向け>海洋産業の次なる発展に資する研究テーマの募集
3.9/30、第431回海洋産業定例研究会、北拓の洋上風力発電と人材育成
4.事務局総務課長を募集
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《一般情報》
1.8/29、浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民フォーラム第3回が開催
国土交通省は、浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する諸課題について、官民が連携し、横断的な議論を促進するため「浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民フォーラム」を設置している。8月29日午後、オンラインにて、第3回会合が開催され、海上施工等に関する取組方針等について議論された。
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000191.html
2.国交省、海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業を公募
国土交通省は、「令和6年度 海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」として、海の次世代モビリティの我が国沿岸・離島地域における利活用法を実証するための実験について、8月22日から公募を開始した。高齢化・過疎化による担い手不足、老朽化が進むインフラの管理、海域の自然環境劣化等、多くの課題を抱える我が国の沿岸・離島地域において、「海の次世代モビリティ」技術を当該課題の解決に活用するため、その社会実装に資する実証実験を公募するとしている。応募書類提出期限は9月24日(火)13:00となっている。
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo11_hh_000075.html
3.9/28-9/29、東京湾大感謝祭2024が横浜市役所で開催
9月28日~29日に、横浜市役所アトリウムにて、東京湾大感謝祭2024(主催:東京湾大感謝祭実行委員会、共催:国交省関東地方整備局、環境省、横浜市他)が開催される。感謝祭では、Jブルークレジット制度を活用している企業によるトークセッション、ブルーカーボンについて学ぶことができるデジタル絵本の読み聞かせ、東京湾沿岸自治体による地元自慢等のステージイベントや、東京湾で釣りが体験できるイベント等のプログラムが予定されている。
https://www.mlit.go.jp/report/press/port06_hh_000296.html
4.ひびきウインドエナジー、北九州港で基地港湾の賃貸借契約を締結
9月3日、北九州市役所にて「北九州港海洋再生可能エネルギー発電設備等取扱埠頭賃貸借契約調印式」が、国土交通省九州地方整備局、北九州市、ひびきウインドエナジー(株)の間で締結された。ひびきウインドエナジー(株)は、響灘で洋上風力発電施設を建設中で、今後の風力発電設備の設置や維持には、北九州港のような強度と広さを備えた埠頭が必要であるとして賃貸借契約を締結した。基地港湾の賃貸借契約の締結は全国で2例目、九州では初としている。2025年度中の運転開始を目指している。
https://hibikiwindenergy.co.jp/news/240903.html
5.大林組、洋上風力発電施設用TLP型浮体を実海域に設置
(株)大林組は国内初となる洋上風力発電施設用TLP型浮体を青森県沖に設置し、1年間の実証実験を開始したことを8月27日に発表した。実験では、浮体の動揺安定性や係留材の緊張力の変化等を確信する挙動観測を開始した。今回の浮体には風車は搭載していないが、今後は風車を搭載した浮体での実海域実証実験も行いたいとしている。なお、同実証における「浮体および係留システム」は、(一財)日本海事協会の船級検査を完了し、船級を取得してる。
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240827_1.html
6.ケイライン・ウインド・サービスとActeon、浮体式風力で協力協定を締結
川崎汽船(株)と川崎近海汽船(株)の合弁会社であるケイライン・ウインド・サービス(以下、KWS)は、国際的な海洋インフラ企業Acteon社と、日本における浮体式洋上風力発電事業に関する協力協定を締結したことを8月26日に発表した。KWSは、NEDOの実証事業を通じて浮体式風力発電所の係留技術を研究しており、Acteonとの協業により、船舶を用いた安全で効率的な係留施工サービスを提供するとしている。
https://www.kline.co.jp/ja/news/carbon-neutral/carbon-neutral-20240826.html
7.東京海上アセット、鎌倉で藻場再生・ブルーカーボンクレジット取得へ
東京海上アセットマネジメント(株)、湘南漁業協同組合鎌倉支所は協働して、鎌倉での藻場再生とブルーカーボンクレジット取得に向けた取り組みを開始したことを8月26日に発表した。具体的には、材木座和賀江島エリアでアマモ場を、坂ノ下エリアではカジメ場を再生させる他、海洋デジタルツイン技術を用いて海域調査を実施するとしている。
https://www.tokiomarineam.co.jp/pdf/web/viewer.html?file=/news/2024/hijbks00000006rm-att/20240826_TMAM_blue_carbon_project_in_kamakura.pdf
8.資源エネルギー庁、令和6年度洋上風力発電人材育成事業費補助金を公募
資源エネルギー庁は、令和4年度及び5年度に引き続き、令和6年度も洋上風力発電に関する人材育成事業への補助金の公募(8月30日~9月20日)を実施している。同事業は、洋上風力産業の人材育成を目的とし、事業開発、エンジニア、専門作業員の3分野でのカリキュラム策定や訓練施設の整備を支援する。公募説明会は既に終了しているが、今後の応募については、希望者向けに配信される説明会動画を視聴することで可能であるとし、詳細は公募事務局に問い合わせとしている。
https://www.owp.pacific-hojo.jp/
jinzaiikusei06@owp.pacific-hojo.jp (事務局連絡用メールアドレス)
9.米政府、メリーランド沖の洋上風発プロジェクトを承認
米国内務省は、9月5日付のプレスリリースで、バイデン政権がメリーランド州沖における洋上風力発電プロジェクトの承認を発表した。同政権下で承認された米国内の商業洋上風発プロジェクトは10件目、合計15GW超となる。同プロジェクトはメリーランド州沖合約13.7海里の事業海域にて、2GWを超える再生可能エネルギーを生成する計画である。
https://www.doi.gov/pressreleases/biden-harris-administration-marks-major-milestones-offshore-wind-approves-tenth
10.英政府、合計28MWの潮流発電エネルギーの供給契約を締結
英国政府は、9月3日付のニュースリリースで、再生可能エネルギー支援スキームに基づく第6回オークション(AR6)を開催し、6件の潮流発電プロジェクトを通じて合計28MWの再生可能エネルギーを172ポンド/MWh(約31,800円/MWh)で供給する契約を締結したことを発表した。このうち18MWはスコットランドに、残りの10MWはウェールズに供給される。同政府は2029年までに自国の海域に130MWを超える潮流発電施設を配備する予定としている。
https://www.marineenergycouncil.co.uk/news/6-tidal-stream-projects-successful-in-the-uk-s-latest-renewable-auction
《海産研関係情報》
1.海産研、洋上風力人材育成推進協議会(ECOWIND)会員募集
洋上風力産業の成長を人材育成の観点から支援する目的で、経済産業省の協力のもと、立ち上げることとなった「洋上風力人材育成推進協議会(略称:ECOWIND)」について、会員の募集を開始しました。設立趣旨にご賛同いただける企業・団体の方々は、ぜひ入会をご検討ください。詳しくは、「入会のご案内」をご参照ください。
https://www.rioe.or.jp/news/ecowind/
https://www.rioe.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/09/ecowind-01.pdf
2.<会員向け>海洋産業の次なる発展に資する研究テーマの募集
海産研では、現在、会員の皆様から「海洋産業の次なる発展に資する研究テーマ」を募集しております。会員各位のご関心のある分野やテーマや、一企業・一業種を越えて取り組みたい研究テーマ、海洋事業を展開する上で課題と考えている事柄等、積極的にご提案いただければ幸いです。また、提案する具体的なテーマをお持ちでない会員につきましても、ご関心のある分野についてご意向をお知らせいただくことで、今後の動向の参考とさせていただきます。2枚の用紙にご記入をいただく形でのテーマ募集で、締切は10月7日(月)となっております。奮ってご提案をお寄せいただければ幸いです。詳細につきましては事務局にお問い合わせください。
(e-mail:rioe@rioe.or.jp)
3.9/30、第431回海洋産業定例研究会、北拓の洋上風力発電と人材育成
9月30日午後、第431回海洋産業定例研究会を開催する。(株)北拓専務取締役吉田響生氏より、「北拓における洋上風力と人材育成の取組みについて」(仮題)(70分程度)の話題提供を予定しています。開催方式は会場及びWeb会議サービス(オンライン)によるハイブリット開催。(参加費は、海産研会員・教育研究機関・官公庁・自治体・団体等に所属の方=無料、非会員(民間企業等に所属の方)=11,000円(消費税込み)/人。聴講希望の方は、9月25日(水)午後3時までに以下のURL内のリンクよりお申込み下さい。
https://forms.gle/iAmpXj1Dp3PECQAg9
4.事務局総務課長を募集
当協会では、下記の要領で、事務局総務課長を募集することといたしました。ご応募につきましてよろしくご検討いただければ幸いです。
<募集要領>
1.募集職名:総務課長
2.業務内容:総務及び経理全般、研究業務の支援等
(当協会の業務内容については、https://www.rioe.or.jp/ をご参照下さい)
3.募集条件:決算実務を含む総務・経理関係の経験者。要文章力、PC操作力(Word、Excel、会計ソフト等)。年齢不問
4.雇用形態:試用期間3か月の後、正職員として雇用。なお、定年は65歳到達月の末日です。
5.待 遇:年齢、経験等により内規にて決定。完全週休2日制。
昇給年1回、賞与年2回。社会保険等加入。退職金制度あり。
6.応募方法:9月30日(月)必着で、履歴書及び職務経歴書を下記メールアドレスにご送付ください。
7.選考方法:書類選考のうえ、面接を行います。面接日はご本人宛に通知します。
8.勤務開始:2024年10月(応相談)
*応募の秘密は厳守し、個人情報の取扱いについては、厳密にいたします。
*ご不明の点やお聞きになりたいこと等があれば、メールでご連絡ください。
<本件に関するお問い合わせ、書類送付先>
一般社団法人海洋産業研究・振興協会 担当:今泉
Tel:03-3581-8777 メールアドレス:rioe@rioe.or.jp
https://www.rioe.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/09/20240905.pdf